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自然|保育の窓

 桜のつぼみもふくらみ始め、春の気配が感じられる頃になりました。

 「子どもにとって自然はどんな高級なおもちゃよりすばらしい環境である」と言われています。園庭にある砂場では毎日子ども達が集い、長時間さまざまな遊びが展開されます。

 石をいつも握っている子、葉を集めて家に持って帰るという子、木の枝を手のひらに握ったまま、砂でお料理を作っている子、園庭のいちごの苗を見て咲いた小さな花を見つけて「せんせー、来てぇ」と大慌てで教えに来てくれる子。木の実を拾ったり、ダンゴ虫を見つけたり、毎日毎日、何か発見し、感じ、興味を持ち先生や友達と心の共有をし、楽しい時間が流れていきます。その経験にたくさんの学びがあります。

 子どもが満足するまで遊び、困ったこと、いやなこと、話したいことがあれば大人にくっつき、子が自分で納得してまた遊び始める。そんな日々の繰り返しです。保育士や親のかかわり方は、子の思いを聞き、気持ちに寄り添い、安心して遊べるように見守ることだと思います。