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あやとり|保育の窓

 1月の2~3週は新型コロナ陽性者が続き何かとご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。

 さて、12月のはじめの頃に、60㎝程の毛糸の両端を結んで輪にしたものをホールの柵に5本程置いておきました。それにやま組数人が気付き、「あやとり?」と聞いてきました。先生と一緒にしよう、ということでまず、「ほうき」を数人が作れるようになると、家庭で教えてもらった子もたくさんいて、ほうき、そして定番のダイヤモンド、すべり台、カメ、二枚ザブトン、からついにゴムゴム! また日が過ぎ、四段バシゴ、二人あやとりと広がっていきました。覚え方は昔と同じで「教えて!」「教えてあげる」の連鎖が続き、興味あることを何回も、何分も、集中し繰り返します。

 先日の土曜日、学童さんと一緒に遊ぶ時間があり、年長の時にあやとりの上手だった子に「Yくんに六段バシゴ教えてあげて! もう四段はできるから」とお願いすると「もう忘れたなー」と言いながら毛糸を手にかけ、数分練習していると「あっ、そうやった! 思い出した」と六段、八段のハシゴを作ってくれました。その後、Yくんに六段ハシゴを教えてくれました。

 幼児期に発達する能力は動きとともに行われます。興味あるものを認識し、身体を使って学ぶと脳や指先にしっかり記憶されていくのです。

 

黒瀬能子